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チャーハンスイーツライティングブログ

西野カナのスゴさ

昔々にもジャイアンはいた。義太夫リサイタルをみんなに聴いてほしい大家と、いろんな理由をつけてリサイタルを回避しようとする店子や使用人たちのドタバタ劇、落語『寝床』を志ん朝さんで楽しんだ。

噺の中心は『ヘタな義太夫』なんだけど、直接的に『ヘタ』という表現が誰の口からも出てこない。リサイタルに呼ばれた人達は、なんとしても行きたくないので、体調が悪い、仕事が忙しい、身内に不幸があった、なかには覚悟を決めたけどその現実を受け入れられず声を上げて泣き出すひとまでいた。

『ヘタ』と直接言ってしまえば、きいてる側も「ヘタなんだなぁ」としかならないところ、人々が人情を捨て、ひっくりかえった虫のように手足を必死にバタバタさせることでヘタ以上の『カオス』をうみだしていた。それに気づいたとき、「おおっ…」と思わず声がもれた。

会いたくて会いたくて震える西野カナってすごいなぁ。