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チャーハンスイーツライティングブログ

切り離された世界

中村屋の前で野菜を目の前にして悩むシロさんのように、中国人の八百屋でどのキャベツにしようか悩んでると、左から声がきこえた。

八百屋の左隣の美容院が閉店するようで、オーナーっぽいおばちゃんとスタッフっぽい人が扉の鍵をかける。そこに顔なじみっぽいおばちゃんがオーナーに声をかけていた。

「奥さん、しめはんの?」 「・・・・」 「いやぁ、そうなんや」 「・・・・」

人が無視されるのは、なにも珍しいことではない。子どものころから数え切れないほど見てきたし、自分もしたことがあった。でも、ここまで温度のない無視ははじめてみた。

話しかけられたオーナーは無視したあと、声がする方向をみることなく、スタッフに話しかける。その光景は無視というレベルではなく、映画「アンダーグラウンド」のラストシーンのように世界を切り離した、といったほうがいいのかもしれない。

2人の関係はわからないけど、この切り離しっぷりからすると、話しかけたおばちゃんが理不尽な理由でお店を逆恨み。あることないことを近所に言いふらした結果、客足は途絶え、2ヶ月後、とうとう閉店ってことになったはずだ。

「さすがにそれは考えすぎやろ」と思うかも知れないけど、そんな理由じゃないとあそこまで人を世界から切り離すことはできるはずがない。